消費税など払いきれない税金は申請すれば延滞税が減額に

赤字でも納める消費税負担が中小業者に重くのしかかっています。

10月に税率10%への引き上げもねらわれており、「10%になったら商売を続けられない」「今の8%でも納められない」と怒りの声が上がっています。

各地の民主商工会(民商)では、延滞税が免除・減額され、安心して分納できる申請型「換価の猶予」を活用し喜ばれています。

許可率は96%を超えています。大いに活用しましょう。

滋賀・草津甲賀民商「換価の猶予の申請書みんなで作成」

滋賀・草津甲賀民商は3月26日、9人が参加して消費税の集団申告を行いました。

併せて2人が換価の猶予を行い、2人が分納の申請を行いました。

延滞税ゼロに

昨年に続き、消費税約18万円の換価の猶予を申請したNさん(40歳・運送業)

ガソリンの値上げや、4月から5月の車検やタイヤ交換などに資金が必要なうえ、大型連休による工場の休業で、仕事が減少し、売り上げが下がることを不安に思い6ヵ月の分納を申請しました。

「売り上げは変わらないが、経費の支払いや修理費などの経費負担が大変。

今年も換価の猶予を申請し、延滞税がゼロになる予定。

本当に助かった。

税率8%の今でも、分納しないと納めきれない。

10%になったら、とてもじゃないがやっていけない。

10%増税は絶対にやめてほしい」

と語りました。

Iさん(58歳・屋根工事業)は、約60万円の消費税を8ヵ月の分納で申請。

「昨年初めて換価の猶予制度を知って申請し、今年も迷ったけど申請した。

無事に受理されて良かった。これでまた明日から頑張れる」

と笑顔を見せます。

消費税に怒り

集団申告に先立ち、草津甲賀民商は22日、消費税申告学習会と「換価の猶予」制度活用学習会を開催し、12人が参加。

事務局員が消費税の仕組みや計算の仕方を説明しました。

学習した参加者は、「所得税の申告ですら難しいと思っているのに消費税はもっとややこしい。やっぱり民商に入って良かった」と話します。

また、消費税の計算にも挑戦し「昨年に比べて売り上げが大きく増えたわけではないのに消費税の負担が大変」

「所得税は計算したらゼロだったのに、消費税はこんなに高いの?」

など、消費税に対する怒りと驚きの声が口々に上がりました。

岐阜北民商 希望通りに分割納付

岐阜北民商は3月29日、岐阜北税務署へ、消費税申告書を一斉提出しました。

4月1日までに消費税を納めきれないMさん(69歳・電気工事業)は納税交渉を行い、A副会長が立ち会いました。

岐阜北税務署からは総務課長が対応し、総務課長補佐が申告書を受け付け、徴収担当職員が納付相談にあたりました。

3年申請続け

3年続けて換価の猶予申請書を提出したMさん。

24万2000円の消費税を4月に2万2000円、その後は毎月2万円ずつ来年3月までの12回で納付するように申請しました。

細かな記述の訂正はありましたが、希望通りの内容で申請書は受理されました。

「単なる分納のお願いでは、延滞税が軽減されず、分割納付が終わったと思ったら、2万円以上も延滞税の請求が届いた」と振り返ります。

「換価の猶予を申請するようになってからは、後から納め過ぎの延滞税が振り込まれてくるようになった。今回延滞税はゼロになると思う」と話します。

もっと活用を

「3.13重税反対岐阜総決起大会実行委員会」の代表は3月1日、岐阜北税務署に集団申告について事前打ち合わせを行い、総務課長に今回の交渉を申し入れ。

換価の猶予申請書の取り扱いについて、「誠実に納税意思があるにもかかわらず、納期限までに納められない納税者に対する救済制度」であることを考慮するよう求めました。

民商は3月25日、「消費税・所得税等分納申請学習会」を開催。

Mさんの他にも、譲渡所得税が納めきれない建築業者が参加しました。売り上げが激減して住宅ローンの返済が窮屈になったために土地の売却代金で完済したり、その他に残っていた未払いを支払ったりして、譲渡所得税の一部が納められなくなりました。

相談の上、税務署へ換価の猶予申請書を提出し、今後1年間請求される、市民県民税や国民健康保険料の納付について、交渉していくことを確認しました。

記事:全国商工新聞4月15日(第3357号)より